ポテトサラダの美味しい作り方が載っていたので嬉しい気持ちになりました。
幼い頃、母に連れられて行った市場にはフルーツがいっぱい乗ったグラム売りのポテトサラダがあり、お豆腐がするりとビニール袋を着て出てくる機械を見ることと同じくらいその存在が好きでした。
通りすがりの椿たちが
魂を懸けなさい、
と囁いてくれました。
振り向くと凛とした赤たち。
父方の祖母は、椿の花はぽとん、と花が落ちるので嫌いだと生前云っていました。
奈良のお水取りが終わるまでは冬の中の春です。
バブルの頃は会社員でした。
絵は全く描いていなかった。
心の湖に在る想いは在ったのかも知れません。
時間に追われる日々でした。
今では何処かに行ってしまった当時流行のブランドを分刻みで追いかけてお給料の殆どをお洋服に使っていたのでした。
その頃着ていたお洋服はバブルのように消えてしまいました。
お雛祭りは可愛くて
嬉しい気持ちが致します。
世界中の女の子が夢を持てるようになりますように。
『ペーパームーン』に出ていたテイタム・オニールのぶかぶかしたパンツ姿の一枚がアルバムにするりと入ります。
昨日見た菫が今朝は土に埋もれていました。お友達の金木犀も根っこから横に寝かされていました。
住宅は未だ壊されずに無言で立っていました。
それは突然にやって来る。
心構えをしようと思う前に。
コインローファーは高校生の時に出会った靴ですが、今も大好きです。
白いご飯のように飽きない。
今日の絵の女の子が履いている靴も好きなのです。
私の中の女の子がお花を好きと云うくらいに好きです。
年々底を這うような描けない時期が長くなっています。それでも描き続けるしか脱出できる方法はなく、描いては白く塗り潰す日々がネックレスのように続きます。
突然、過去に散りばめられた景色や友人の優しいことばが遠くからもの凄い速度でひとつに集まって描けるようになる。
小学生の頃、白くて瞳がブルーの猫を親友のように思っていました。
中学生になって授業中教壇に上がって発表するときに、ある男子生徒から「猫だ!」と云われたことがありました。
小春日和の猫のお昼寝にこちらも蕩けてしまいそう。
待ち針が皮膚も縫って痛い気持ちがしました。
我慢していたらもう一本。
小学生の私には母の知人に告げられなくて、仮縫いが済むとほっとしました。
薄暗い部屋から汗の滲んだ皮膚で抜け出せたのでした。
出来上がったお洋服は緑色で様々な色の糸が混じったローウェストのワンピースでした。その年の私のテーマ色は緑、帽子も白いぼんぼりの付いたグリーンでした。
幼い頃は水たまりが好きでした。傘で底の方をすすす、と。
静かなる水たまりに変化があって嬉しい気持ちになりました。
いまでは舗装の道ばかりとなってしまって水たまりに出会うことはあまりなくなりました。
車にとっては水たまりはあまり嬉しいものじゃないですね。
天王寺に行くと草間彌生さんの大きな絵がビルに在りました。
ああ、そうだ!と思いました。
身体中の細胞が沸き上がった感覚!
私は長いトンネルから抜き出たように思いました。
絵には
『Have a nice day』
と描かれていました!
松下幸之助さんが、
面接の最後に『君は運がよかったかどうか?』とお聞きになられて『いいえ』と答えた方はどんなに成績優秀であろうと不合格にされたと云う話は有名で、、。
私はやはり運がよかったのだと思います。
幼馴染みのお家の応接間で目隠し鬼ごっこをしていて灯りを壊してしまったことがありました。
母から幼馴染みのお父さんが大切にしていたドイツ製のランプだったと聞きました。
私の家は藁ぶき屋根ですべて引き戸でした。
幼馴染みのお家は丸いドアノブでした。
私は密かにいつか金属製のドアノブのお家に住むんだ、と決めていました。
後年、この願いは叶うことになります。
強く思えば、願いは叶う、と思っています。
細胞がざわざわと動き出す瞬間があります。
はじけて因数分解を解くようにするすると絵が描ける時間がある。
大概は困難な荒海に放り出されたかのようで描けない。
描けない海に独りで小舟に乗って漕ぎ続け、眼を覚ます。
春の扉があちらこちらに立てかけられてきました。
花梨の芽も歩みが早くなりました。
今年は酉年だからでしょうか。
メジロ、ジョウビタキ、ヒヨドリ、スズメたちが春を待ちながら大急ぎで庭のオリーブの実を探しています。
Beauty is nothing other than the promise of happiness.
スタンダールのこの言葉を隣で囁かれた気持ちがしました。
机にしっかりとスプーンを置かないと!
大学生の頃、シャープな感じがしてオレンジが好きだったのですが、友人はオレンジが似合い、私は結局ピンクのお洋服を選ばないといけない、みたいな時期がありました。
小学生の頃、絵画の時間に木で作った魚にピンクとグレーで彩色しましたら、先生が「ピンクとグレーは合うのだよ。」といってくださったのは昨日のことのような情景です。
幼い頃、ショッキングピンクで仕立てていただいたコートはマシュマロみたいで大好きでした。
お店には葉蘭が美しく水に立っていました。
実家には葉蘭が沢山あり、斑入りのものも感動的で、小学生の私は、それを見るのが好きでした。昔はお料理屋さんが買いに来られたと母から聞いていました。
お料理に本物の葉蘭が入っているだけでご馳走になった気持ちが致します。
夜明け前の空を見上げると星たちの間をゆく飛行機が、点滅した煌めきを届けてくれました。
未明の頃から誰かのことを支えるひとがいる。
同じ空を飛んだ特攻隊の方々はきっと美しい星に佇んで私たちに手を振ってくださっているのでしょう。
昨日は誕生日でしたが、自分自身が存在した日は、
頬が上気するような感じです。
其処此処で覚えてくださってメッセージをいただけることは心の隙間に温かいお茶を注いでいただいた感じです。
強い気持ちになって前進しないといけません。
心の片隅はドレスのことを考えている。
タフタ
オーガンジー
美しいレース
伯母が買ってくれたバービー人形のドレスはまるで小学生の自分が着ているかのように透けて美しかったのでした。
スカートを持っていますか?と聞かれたら、
持っています、と答えて口を閉ざす。
自家用車が自転車なのでどうしてもパンツスタイル。
いつか
オードリーヘップバーンのように上品でキュートな姿になってみたいです。
歳を重ねて品も重ねて生きたい。
階段は私の作品によく出てきます。
階段は目の見えない方、足の悪い方には恐怖です。
或るギャラリーが新築したので向かいました。
もう27年前くらいのことです。
着くと鋭利な階段が聳えていたのでした。
大きな拒否を感じて私はその前で立ち尽くしたのでした。
何気ない風景も大きな拒否を含んでいることがあります。
父方の祖母が鍬を持って家に入るなり、疲れたと云って倒れこみ、そのまま病院に行って亡くなりました。
付き添いに行った父が、祖母が亡くなったことを告げる電話にでた私に「今日は同総会だったね?行って来たらいいよ。亡くなったものはしょうがない。」と云ってくれました。
同総会を楽しみにしていた私の心を知っていたからです。
父の大きさを知ったのでした。
大きなひとになりたい。
恭賀新年
昨年もありがとうございました。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
今年は酉年。
世界中で鳥の囀りが聞こえますように。
美しい音楽が流れ、美しい絵画のような日々でありますようにお祈り致します。
秋の空に鳥たちが実を見つける。
世界中で鳥が羽ばたく。
柊は硬い蕾に白を凝縮させる。
ひとびとは冬のコートに袖を通そうとしている。
私は便りのなかった方から温かい仕草をいただく。
幾つもの困難を乗り越えてこられたことでしょう。
今夜の星たちは何万年もかかって光を届けてくれたことでしょう。
幸せになられた方の今宵のシャンパンには星たちの光が降り注いだことでしょう。
亡くなられた大切な方は星たちと笑窪を見せてくださるのでしょう。
小学六年生は一年生の教室で自分たちで作った紙芝居をすることになっていました。私たちのグループは原爆のお話をしました。
今でもあの時に描いた絵は心に残っています。
空のように生きたい、と思っただけです。
伯母に何か楽しみが見つかればいいのにと思います。
近くの楽しみは日々の流れの中で風のように立ち去ってしまいますので遠くの楽しみが見つかればと思いますが、雲をつかむような感覚で両手を広げてもすり抜けてしまうのです。
綿菓子のように回りの空気もとりこんで愛情を届けられたらと思います。
伯母の付き添いで病院の長椅子で休みました。
伯母が昨日は温泉に行った夢を見たよ、と云いました。
金木犀の香る早朝にバスに乗り、伯母と行った秋の京都を思い出しました。私は大学生で、伯母は仕立てたワンピースの似合う女性でした。
ルノワールを秋色の京都市美術館で一緒に観たのでした。
ノーベル賞を受賞なさった方が「誰もやっていないことをする」ことの大切さをおっしゃっておられましたが、やはり何事も基本の考えは全く同じだと思いました。
純粋な気持ちで前人未踏の道を行かなければなりません。
日々の暮らし、無意識で行っていること、大切に。
今、の連続ですものね。
どなたかが書かれていましたが、
『人生の長さは変えられないけれど幅は変えられる』
少しでもひととしての高みを目指して。
色のお話は好きです。
昨日お会いした方は幼い頃からメロン色がお好きで、その色ばかり色鉛筆が減っていたそうです。
私は毎年テーマカラーがありました。大人になるにつれて一色ではなくなり、二色の組み合わせ、配色、になっています。
秋に向かい、アズーロ・エ・マローネに魅せられています。
ひとの人生に関わる、と云うのは難しいことです。
でも、人生は結局、どなたと出会えたか、で決まりますね。
私自身を出会えてよかったと思っていただけるように日々精進しないといけないと云うことです。
アフガニスタンで医師をなさっておられた中村哲さんとおっしゃる方が白衣を脱いで干ばつに苦しむひとの為に用水路を作られました。
その後、モスクと学校まで作られました。
ひとがひととして生きる。
生きとし生けるものとして生きる。
地球に存在しているだけで奇跡で
この時、この場所で存在しているだけで奇跡なのに
いつから人間は傲慢になり、地球の敵になってしまったのでしょうか。
昨晩も優しいお月さまは微笑んでくださっていましたけれど。
色々なものを犠牲にしてやってきましたので、とパラリンピックでインタビューに答えられている方がおられました。
そのひと言の背後にあるものの大きさを思いました。
感謝の気持ちも述べられておられました。
昨今、『感謝』と云う二文字が使うひとによっては風に飛ばされそうな感じがしますが、清々しい気持ちが致しました。
今日は十五夜。
お月さまが星たちと一緒に美しい雫をくださることでしょう。
人生を進めていくと知り合うひとは優しくて心温かい魅力的な方々ばかりです。
清い気持ちでお仕事に向き合っておられる方々ばかりです。
身が引き締まる思いです。
オリーヴの沢山の葉の間に小鳥が止まっていました。
暫く澄ましてひと休みかなと思っていましたら、恋人が探しに来ました。
いつもオリーヴを美味しさの最高の輪郭まで漬けてくださる友人は、
ずっと美しい方です。
久しぶりに従妹に会った時ははっとしました。
会わなかった時をどのように過ごしてきたか、がわかりました。
優しく穏やかな眼差しをしていました。
ひとは話さなくとも眼差しで生き方がわかるとその時思いました。
ひねくれていた私は相手の秘密をどれだけ知っているか、で友達の距離を測っていることに『違う』と思っていました。高校時代のことでした。
言葉を交わした数でその方との距離を測れるものでもなく、
今は唯、直感のようなもので親しみを感じています。
美しい引き出しを沢山持っている方が良い作品を創り出せると思います。
情けないものが引き出しからはみ出しているようでは良い作品は生み出せません。
ひとが作品を創るのだなあ、とつくづく反省しています。
日々、朝の新聞を取りに玄関に行き、空を見上げます。
永遠の空。
人生と同じ。
晴れたり、曇ったり、雨が降ったり。
雪、あられ。ひょうも降る。
虹を抱く日もあります。
日々、穏やかで在ることを想い来る年のカレンダーを描きます。
誰にとってもその日は一度きり。
「道徳のお話しをなさったのです。
心を全て慰問に捧げて生きていこうと決心なさった。」と或る方がおっしゃられました。
とても心にじんときたのでした。
美しい心がひとびとの心に伝わり、純真な頬のように温かい色に染まりますように。
伯母に連れられて確か阪急沿線の方だったと思います。
一緒に入った洋装店で「何か欲しいものがある?」と伯母が聞いてくれました。
私は、三色すみれの美しい刺繍がしてあった白いブラウスに心奪われていましたが、言い出せませんでした。
それから半世紀ほど経ちましたが今でもはっきりと刺繍糸の光沢を覚えています。
様々な蝉の合唱が木々から聞こえていました。
夏の蝉、秋の訪れの蝉、美しい音楽でした。
『詩を耳で読み、詩を目で聞く。』
写真展にはそう書いてありました。
夏の東京は優しい暑さで私たちを迎えてくれました。
本日は処暑。
暑さが落ち着く頃。
夏型のアゲハチョウが久しぶりに庭に来てくれました。
アリガトウ。
未だお会いしていない方が、あなたの作品が好きです、と書き記してくださいました。
ありがとうございます。
少しづつ小さな秋がそれぞれの準備をしています。
今朝、小鳥が美しい囀りを聴かせてくれました。
姿を探しますと、すぐ目の前にある花梨の木で忙しそうにしていました。
今日も暑くなりましたがその情景は今日の心を静かに高揚させてくれました。
お風呂の扉を開けるとかまきりの赤ちゃんがお風呂いっぱいに生まれていたのでした。十代の頃のことです。
それ以来かも知れません。
かまきりが好きです。
今日はお盆のお参りに実家に行きました。
母の勝手口の処に茶色いかまきりが居りました。
何だか父のような気が致しました。
22102014 雨。
『真実に対して畏敬の念がない。』
山本晋也監督が随分以前におっしゃられたのでした。
その言葉は大きな重石のような存在です。
20102014
曇りのち雨でしょう。
メンズのものが好きです。
どうしても目が離せなくなってしまうのはいつもメンズのものです。
身に着けるものにしても、
身につけないものにしても。
何か自分自身と戦っている気がするのです。
21102014 曇りのち雨かしら。
秋に思う。
歳を重ねる毎に人となりがその人の瞳となって表れる。
丸い瞳の人、
三角の瞳の人、
四角の瞳の人。
人はそんなには賢くもないけれど、
かといって三角の瞳の人はすぐ解るのである。
瞳の形は変えられないのである。
19102014 晴れ。
続けること。
そして、
疲れを知らない愛のようなものを掲げること。
そうすれば
きっと、
辿り着ける。
18102014 晴れ。
帰宅すると今日は沢山の方からお便りがありました。
メールの時代になってしまったけれど、
やっぱりポストにお便りが届いているとそれだけで嬉しい。
17102014 晴れ。
母方の祖母と服装の好みが合いました。
訪れる度にいつも服装のことを褒めてくれるのでした。
私は祖母の奥床しい感覚が好きでした。
今、この季節に着るコートは祖母の着物で作っていただいたコートです。
もう決して手を握ることはできないけれど身体全体で感じる温もりです。
16102014 晴れ。
大学生の時、朝の電車で偶然乗り合わせたクラスメート。
降車駅でドアが開き、乗り込む方に身体が少し触れました。
「ごめんなさい。」
彼女の美しい「ごめんなさい。」を今でもはっきりと覚えています。
彼女がこれまで生きてきた全てが窺える「ごめんなさい」、でした。
鉄紺。
父母に教えてもらった色。
子供心にもその渋い感じが好きでした。
毎年、秋が深まると紅葉を見に能勢へ家族で行きました。
鉄紺のカーディガンを着て父に撮ってもらった写真は、
しっかり目を瞑ってしまっていたのでした。
鉄紺はかけがえのない色。
14102014 台風一過、晴れ。
わたしは今日まで生きてみました
そして今わたしは思っています
明日からも
こうして生きて行くだろうと
吉田拓郎さんの『今日までそして明日から』
久しぶりにテレビで聞いて胸に沁みました。当時中学生だった私には歌詞の意味がよくわかりませんでした。
深々と頭を下げられたお辞儀が更にその感動を心の奥に押しました。
13102014 台風の雨と風です。
台風の被害がないようにと祈るばかりです。
動物たちも雨宿りが出来ていますように。
12102014 晴れ。台風が近づいています。
マロンパイ。
静岡に在るお店プティ・ポンの山田恭子さんが、
栗の皮をひとつずつ剝かれてつくられるほっぺたが落ちそうなマロンパイ。
美味しい秋のメンバーの栗が丸ごと入っています。
お店のロゴや挿絵を描かせていただいたお店です。
11102014 晴れ。
生きとし生けるものがのびのびとした
正しさで、
生き抜くことができますように。
10102014 晴れ。
ありがとう。
心からの『ありがとう。』は、
心にりぼんをかけてくれる。
09102014 晴れ。
同じ時代に生きて
その中で出会う。
偶然の偶然の偶然。
一期一会。
08102014 晴れ。
今日は皆既月食が見られます。
大きな不思議な自然のことを考えると
嬉しく、
謙虚な気持ちに立たせてくれる。
07102014 晴れ。
どんぐりと山猫。
宮沢賢治さんの本は心温まる。
『注文の多い料理店』にはびっくりしました。
心のちょっと外側をくすぐる気持ち。
06102014 台風一過。
少女マンガの女の子の瞳にはいつも輝く星。
心の瞳にもあるかしら。
05102014 曇り、台風が近づいています。
食品に携わる方はまず子供に食べさせられるかどうか、
を考えてほしい。
子供はお店で売っているものを信じて買っています。
当たり前のことですよね。
こんなこと、敢えて書かないといけないということ自体が問題です。
04102014 晴れ。
自責で考える、と書いてありました。
それは大切。
思い当たるふしを見つけては考えを変える。
03102014 晴れ。
大好きだったブラウスは提灯袖にレースの小花がいっぱいついていました。
少女の頃の思い出は提灯袖に甘く重なり合う。
02102014 晴れ。
心の谷は深いけれど、
きっと其処でも愛おしい人は微笑んでくれているでしょう。
01102014 晴れ。
奇跡の中に出会いはある。
30092014 晴れ。
ヘリンボーンの話し声。
大好きなヘリンボーンのことを考えられると云うのは感謝です。
暖かいヘリンボーンの服を纏うと心が温まる。
様々な事情で好きだったヘリンボーンのことを忘れてしまった方もきっといらっしゃるでしょう。
心の奥で好きなことを少し考えられて誰かに温かいものを分けることができたらいいですね。
29092014 晴れ。
金木犀の香りと
鳥の話し声を聞いて目覚めた朝。
スタートラインに立つ。
28092014 晴れ。
心で聞き、見て、澄んだ瞳で進むならば、
自分の駒をひとつずつ進めていくことができるでしょう。
困難も自分のものにできるでしょう。
全てのひと、もの、
全てに、
生きていることに感謝です。
どれだけ返していけるかが生きるということでしょう。
27092014 晴れ。
夢。
小さい頃に熱を出した時に必ず見る夢は、緑の粘土で作ったような小さな球体が無数に部屋を飛び交う夢でした。いつごろからか見なくなりました。大人になってインフルエンザに感染した時に見た夢は、自分自身が大きな毬藻のような緑の球体になり、そこから手足が出ている夢でした。どちらも苦しい夢でした。
26092014 晴れ。
自分の尺度で測れる人。
子供が何かを欲しがるとき、
「みんなが持っているから。」
と言います。
みんなが持っていないその人自身の志の高いものを
手に入れようとするのが大人でしょう。
25092014 晴れ。
感性も品性も
抜きん出ているひとは紙ひとえで、
紙の上に乗るひとは、
都会で見えている星がそのようで在るように
無限の中のひと摑みなのでしょう。
24092014 晴れ。
四角の中ばかり見つめているけれど
それはそこで行き止まりであり四角の枠から心も出ない。
23092014 晴れ。
二百十日。
夏目漱石の秋の小説。
久しぶりに本を読みました。
電車の中で本を読まれている方が少なくなりました。
本を読んでいる人を見ると何故か嬉しくなります。
22092014 曇り。
虹。
自然が為す偶然は喜びを届けてくれる。
うつむいた顔を上げたら虹が大きな色彩を空に描いていました。
21092014 晴れ。
古くて美しいものは美しさが日ごとに増します。
今の時代、使い捨てがあまりにも多く、
捨てるものが日々多過ぎます。
ずっと邪魔にならず、
そっと力になれるように、
絵は飾られていたらいいなと思います。
20092014 晴れ。
近くのひと
遠くのひと
全てのことに
支えられながら生きているということ。
季節は変わる。
19092014 晴れ。
「牛、馬、出て来い。」
そう呟きながら松の幹を叩いて皮を取り、その形を何かに想像する遊びが好きでした。松の木にとっては迷惑な遊びだったかも知れません。
現代ではしない遊びになったのでしょう。
想像力を育むことが随分少なくなっていると思います。
18092014 晴れ。
林檎。
小学生の時は熱をよく出して学校を度々休んでいました。
母の林檎のすりおろしは気持ちを和らげてくれました。
ほっとした気持ちになったのでした。
17092014 晴れ。
紺。
品性のある色だけれど着こなすのは難しい。
その人の内面が出る色だと思う。
16092014 晴れ。
不確かな連続で日々は繋がっている。
だからこそ手をぎゅっと握り締めた中に何があるかが大切なのでしょう。
目に見えないものは際限なく掴み取ることができる。
貴方の未来も手の中に在る。
15092014 晴れ。敬老の日。
敬ってもらえる老人になれるかどうか。
14092013 晴れ。
庭に黒揚羽蝶が華麗な姿でひらひら飛んできました。
さらさら輝く幸せの粒子を蒔きながら舞います。
13092014 晴れ。
スカートの襞に詰まる埃のような感情を垣間見た時は、
丸い落胆の飴が喉に引っかかったように思います。
人生は短く、そのような感情に踊らされている時間はないでしょう。
12092014 晴れ。
欺瞞に満ちた言動よりも
無愛想がいい。
11092014 晴れ。
彼方に想いを馳せる。
健気なる心を持つ者に。
10092014 晴れ。
忘れられない情景が幾つかあります。
最近では贈り物の袋の中の植物を覗き込んでいた方の、
その表情は下を見ていて見えないのに
その屈託のなさ、純粋さに感動しました。
09092014 晴れ。重陽。
どうか乗り越えていってくださいますように。
私の描いた絵が温かい手のような役目を果たせますように。
08092014 晴れ。十五夜。
白露。
過去には戻れないけれど、
共有していた時間は、
永遠です。
07092014 雨。
あのような処に行かせるために育ててきたのか
あのようなことをするために生まれてきたのか
生まれたときは誰でも天使のような赤ん坊だった。
PEACE
06092014 曇りのち雨の予報。
ブルー。
ブルーな気持ちと云うけれど
私にとっては
something blue
何か良いことが起こりそうな予感の色。
青い空に青い鳥が飛ぶ。
05092014 雨。
猫のように
しなやかに生きるのは難しい。
04092014 雨。
飛び立とうとする鳥たちに
話しかけたことは
希望に満ち満ちた大空であるということ。
03092014 曇りのち雨模様。
モディリアニの展覧会告知ポスターを
小学生の時に通っていた絵画教室で
観ました。
衝撃でした。
02092014 晴れ。
制作するということは、
前人未踏の道を進まなければ意味がない。
或る映画監督がおっしゃっておられました。
「映画の道を進むと云うことは地獄の道を進むと云う事です。」
01092014 曇りのち雨の予報。
清い瞳で遠い道を行けば、
其処彼処で問いかける花。
静かな石。
可愛い生物。
見上げれば満天の星。
隣にはかけがえのない人たち。
未来の人に幸あれ。
31082014 晴れ。
鶴と亀。
生き物は不思議で美しい。
30082014 晴れ。
実りの秋でありますように。
今年の夏は災害が多く、言葉が見つかりませんが、
言葉にできない気持ちを絵に託します。
29082014 曇り。
秋の風。
昼の夏が短くなって、
秋が朝と夜に訪れます。
今年の夏が去って行く。
紅葉の黄色やオレンジ色が道を染めていくのを想う。
28082014 雨。
ふとしたらくがきがいいなと思うことがあります。
余分な力が入らずそのものです。
表に描いた絵より裏に描いた落書きの方が数倍いい。
表と裏。
裏が本心。
27082014 晴れ。
花と同じように
絵も心を届けられますように。
祖母のことを思い出す。
生きるということは、
何かを誰かに届けると云うことなのでしょう。
26082014 雨。
秋の香り。
無花果。
松茸。
梨。
夏が波と去っていく。
25082014 雨。
残暑お見舞い申し上げます。
24082014 雨かしら。
心があるか、
ないか。
23082014 処暑。晴れ。
「植物は裏切らない。」
と友人は云いました。
鈴蘭。
百合。
薔薇。
白の陰影が好き。
22082014 晴れ。
What a coincidence!
偶然がよくあります。
その人のことを思っていたら連絡があったり・・・。
オルセー美術館で見た、その素敵さで目が釘づけになった若いおふたり。
次の日訪れたゴッホの家に来られていた偶然には心底驚きました。
21082014 曇り。
あるがまま。
企みがなく自然体であること。
20082014 晴れ。
珈琲。
暑いときにも温かい珈琲をいただきます。
珈琲には不思議な力があって、
知的な時間に誘ってくれる。
少し利口になれた気がします。
19082013 晴れ。
ヘリンボーン、
ツィード、
コーデュロイ。
秋から冬のときめく布地。
旅の前日のような感覚。
18082014 晴れ。
気を緩めたら駄目、と
お料理人の方がおっしゃいました。
正にその通りです。
気を引き締めて生き抜かないと。
17082014 晴れ。
椅子。
何故か心惹かれます。
魅力的。
誰かを待っている佇まい。
16082014 晴れのち雨らしい。
偽装ばかり。
計算ばかり。
神様は見ています。
15082014 終戦の日。晴れ。
装う。
服を変えても人格は変わらない。
印象が変わるだけ。
親切を装う。
薄い生き方だと思う。
14082014 お盆曇り。
木のてっぺんがどのようになっているのかよくわからなかった。
細胞分裂が起こっている先端。
環境破壊も含んで、
私が描く、切ったようになっている木々。
13082014 お盆晴れ。
この季節、庭に生っている
花梨も
オリーブも
レモンもみんな緑色。
それぞれの葉と美しい緑のハーモニー。
それぞれの色になる前の美。
12082014 雨。
絵が描けなくなることがあり、
そう云う時に好きなブティックに行くことがあります。
そこは美術館のよう。
強い意志を感じる。
オーラに包まれてお店を出ます。
11082014 台風一過。
地引網が海の底から海面に浮き出て、
ざーっと音をたてて海水がこぼれ落ち、
ああ、この方とこの方が繋がっていて、
このこととこのことが繋がっていたんだ、
と思える奇跡の瞬間がそのうち訪れるように思える。
10082014 台風が近畿に接近、
雨風。
絵が描ける状況に在る、
と云うことの有難さ。
随分長く時間がかかっていますが、
いつか社会にかたちができたらと
思っています。
イシニカジリツイテモ。
09082014 台風が近づいています。
雨風。
今日は8月9日。
08082014 晴れのち雨。
お盆が近づいてきました。
故人のことを想う。
思いを馳せる。
07082014 晴れ、少し風。
ジェーン・バーキンさん。
まるで服が息をしているかのよう。
トレビアン!
06082014 美しい青と白の配色。
今日は8月6日。
05082014 そよ風が吹く晴れ。
海まで暑くなりました。
04082014 小雨だったり晴れ間が少し見えたり。
向田邦子さんの眼力がすごいと聞いたことがありました。
今日お会いした素晴らしい方もそうでした。
03082014 曇り。のち晴れかしら。
テレビをふとつけましたら生前の武満徹さんが話しておられる声が聞こえてきました。
『思い続けていたら願いは叶うんです。
希望を持っていないといけない。
状況が悪ければ希望の量を増やすんです。』
私も希望の量をもっと増やそうと思いました。
02082014 台風の雨。
ベコニアのおばさん。
実家の隣に和裁をしているおばさんが居られて、美しい着物のはぎれをいただくのが幼い頃の楽しみのひとつでした。お庭にベコニアの鉢植えがありましたので『ベコニアのおばさん』と呼んでいました。美しい刺繍と金と銀。
最近の作品は金と銀を使っていますが、その辺りから運ばれてきた色なのでしょうか。
01082014 晴れ。お向かいのにわとりが
朝を告げています。
子供の頃、家の離れの一番奥の薄暗い廊下の壁いっぱいに大きなにわとりのらくがきをしました。
何からも解き放たれたあの気持ち。
あの臨場感。絵を描くと云うのはそういう行為だと思う。
31072014 晴れ。
毎朝、般若心経を唱えています。
自分を律する為に唱えています。
仏教にこだわっているわけではありません。
教会に礼拝に行くことと同じ気持ちです。
人として出来ていないことがいっぱいあり、又その繰り返しをしてしまうことが度々あります。
昨日の反省と今日と云う日が迎えられた感謝の気持ちとひとりでも多くの方(生き物)が苦しみから解放されることを願います。
勿論ご先祖様への感謝の気持ちを忘れずに。
30072014 真夏晴れ。
本能的に階段、椅子、本を描くのが好きです。
ゴッホはひまわりがとても有名ですが、
私はゴッホの描いた本、椅子がとても好きです。
ゴッホの心が、本の表紙から椅子の背もたれや座面から染み込んでいっているような気がして。
29072014 涼風、晴れ。
謙虚であること。
大切なことのように思います。
私にとって会いたい人のひとつの指針です。
28072014 少し涼風、晴れ。
夏になってお洗濯の回数が増え、海に流れる洗剤も増える。
年末のお掃除もそうだけれど地球全体から見れば果たして綺麗になっているのかどうか。
27072014 蝉晴れ。
キャメル。
幼い頃、父の見立てで駱駝色のコートを着せられていたことがありました。
美しい色には映らず、それを着ると細い道に立っている感じがしてとても嫌だった。
エルメスのファッションショーで美しいキャメル色のコートに出会ったのは大学生になってからでした。やっと父の思いがわかったのでした。
26072014 晴れ朝曇り。
色について。
最近の作品はあまり色を使っていませんが、
色は好きで色の話を少し。
小学生の頃、近くの生地やさんに自分の服の生地を選びに行くのが楽しみのひとつでした。
その年には必ず自分のテーマカラーがありました。
印象的なのはストレートの緑、
ショッキングピンク。
今でもその色を見るとその頃の私の気持ちになります。
25072014 蝉が鳴く快晴。
NO NUKES
MORE TREES
坂本龍一さんが着られていたTシャツの文字。
私達が向かうべき道は何処なのか。
24072014 蝉が鳴く晴れ。
暑中お見舞い申し上げます。
未だ会社員だった頃、初めてパリに行きました。
空港に降り立った瞬間の感覚は忘れられません。
世界は動いている!
必ずもう一度訪れるんだ!と思いました。
強い気持ちを持つことはとても大事です。
願いは必ず叶う。
23072014 晴れ。
蝶が舞ったり、かまきりと目が合ったり。
そんな些細なことが幸福を齎す。
22072014 晴れ。
『 ハンナ・アーレント』
去年観たかった映画です。
『自分のやっていることの意味を考えない普通の人が途方もない災厄を引き起こす。』ハンナ・アーレントが「悪の陳腐さ」と呼ぶ考え方。
思考停止へ警鐘。
村上春樹さんもそのようなことを書いておられたように思う。
心にいつも留めておかないといけないと思う。
21072014 晴れ。海の日。
情熱の真ん中に彼女は居る。
作品に向かい合う気持ちが純粋です。
20072014 晴れ。
人間は長方形に支配されやすいのでしょうか。
テレビもそうでしたが。
電車に乗った親子も兄妹も友人も
一生懸命長方形の画面ばかり見ています。
もう一緒に空を仰がなくなるのでしょうか。
19072014
朝曇りです。朝曇りの日は快晴でとても暑い、
と思っていたら天気予報では曇りのち雨。
人生で楽しいことのひとつは
同じ時代に生きる素晴らしい方との出会い。
『出会いは実力だ。』と文化人類学者の西江雅之氏が書かれていましたが、
そのとおりだなあと思います。
自分自身を磨かないと出会えない。
18072014 晴れ。連日、猛暑です。
掛け軸は素晴らしい。
くるくると巻けて何処へでも持っていける。
いつか静謐な掛け軸をつくってみたい。
17072014 晴れ。
向田邦子さん。
お気に入りの手袋を探し続けた方。
聡明で美しい。
16072014 晴れ。
ダイヤモンド。
地下深く背も立たない暗い穴の中での
過酷な採掘作業のことを聞きました。
15072014 晴れ。
高校生の頃、コインローファーを知りました。
靴がいつしか好きになり、
足元は大事なことを語るように思います。
その人の品性が出るように思います。
ふとしたしぐさが本心を如実に語るように。
14072014 雨。
私はひとりしか居無いから
私の描いた人物が世界中で伝えてほしい。
届けてほしい。
13072014 曇り、時々雨。
今日は父の33回忌。
制作の出発点は父のお陰。
父と小学生の私は、
京都の美術館で
ゴヤの『裸のマヤ』と『着衣のマヤ』を
並んで観ていました。
12072014 晴れ
いつか争いがなくなるといいのにね。
相手国を憎むのではなく戦争を憎んでください、
とどなたかがおっしゃっていました。
11072014 台風一過。
長男に教えてもらったサカナクション。
琴線に触れる音楽です。
10072014 台風が近づいています。
心をいろんな場所に置いてみたい。
09072014 曇り、晴れ、時々雨。
茶道の道は深い。
人生は浅く生きることも深く生きることもできる。
08072014 梅雨空。
その人が作ったものはその人以上にその人の本質がでる・・と
本に書かれていた。
07072014 晴れたり曇ったり、
時々雨。
今日は七夕。
白い百合が静かに微笑む。
06072014 曇り。
いつか何も描いていない絵を描いてみたい。